脳を成長させたい場合、好奇心をもつことが大切です。もしあなたの子供が好奇心を持っていることがあったら、それは脳を成長させるチャンスです。大人だって嫌々仕事を知るよりは、好奇心をもって仕事をする方が覚えも早いし脳も成長します。
物覚えが悪いと悩んでいる方は好奇心を持とう
まだ研究で証明されたわけではありませんが、何でも良いのでものすごく好奇心を持って熱中した経験があった子供ほど高学歴であるという統計結果があります。以下の引用記事でも紹介されていますが、脳の中で感情に関する「偏桃体」と記憶に関する「海馬」が位置的に近く、密接に神経伝達をしているからという説が有力です。
ベネッセ教育ニュースより引用
https://benesse.jp/kosodate/202206/20220609-4.html
脳の成長の原動力とは?保護者に何ができる?
脳の発達においては、「知的好奇心」が重要だと考えます。
なぜ知的好奇心かというと、知的好奇心が高いと、いろいろなことに興味を持ち、ポジティブな感情を生みやすく、ポジティブな感情というのは記憶力を高めることに効果があるといわれているからです。これは脳の中で好き・嫌いなどの感情をつかさどる「扁桃体(へんとうたい)」と、そのすぐそばにある記憶の倉庫番である「海馬(かいば)」が密接に機能連絡をしているからではないかと考えられています。
(中略)
私が『東大脳の育て方』(主婦の友社)という本を監修した時に、東大生によく見られた共通点として、音楽やスポーツ、ゲームなどで、並外れた「熱中体験」をしているということがわかりました。熱中体験するものとしては、勉強でもいいですが、自分の好きな趣味など、勉強以外で構いません。
好奇心で大人も脳は成長するの?
大人でも脳が成長する根拠に「脳の可塑性」という特性があります。もし脳に可塑性が無かったら、どんなに勉強しても、仕事を覚えようとしても、何も覚えることはできません。大人でも色々覚えることができるし、できることを増やせるのは、可塑性によって脳内で新たな神経伝達ネットワークがつながっているからです。ただ子供の時ほど神経ネットワークをスムーズにつなげることはできません。子供よりも、大人の方が物覚えが悪いのはそれが理由です。
ただ好奇心をもって様々なことにチャレンジすることにより、脳内で神経伝達ネットワークが効果的につながっていくはずです。特に仕事の覚えが悪くて悩む人が多いのは、仕事自体が好奇心を持てないことが原因ではないでしょうか。簡単なことではありませんが、仕事に好奇心をもって取り組んでみると良いかもしれません。