サプリメントの飲むタイミングについては、一度は悩んだ経験があると思います。いつのんでも、効果は同じでしょうか?もしかしたら、あなたのサプリメントの飲み方は間違っているのかも…。
サプリメントはいつ飲んでも効果は変わらない?
日本では薬事法で、薬とサプリメントを明確に分けるために、サプリメントを食後/食前/空腹時など飲むタイミングが記載できません。
よってサプリの記載は「12歳以上を対象に1日2錠を目安」という様なあいまいな記載しかしておらず、この2錠をいつ飲むかまでは記載していません。記載していないならいつ飲んでも良いのでは? という感じですが、実は大きな落とし穴が…..。
落とし穴というのは空腹時のことで、空腹時にサプリメントを飲むと、以下のように効果が激減する場合があります。
- ビタミンA, D, E, Kといった脂溶性ビタミンやオメガ3脂肪酸(DHA,EPA)は、胃で脂肪分が吸収するときに一緒に吸収されるので、胃が空の時は吸収率が落ちる
- 空腹時は、胃酸は食後よりも強い酸性状態になっており、水溶性ビタミンでもビタミンCなどは破壊される
- 空腹時に飲むと胃が荒れたり、吐き気を催すこともある
などなど、空腹時のサプリの摂取は注意点が多いです。
効果が現れるまでの時間を短くするために、漢方やハーブといった分野では空腹時に飲むこともありますが、あくまで効果が表れるまでの”時間”であって、とれる栄養成分に変わりはないです。
サプリメント大国のアメリカでは?
【例 1】
Take 1 capsule per day with a meal or as directed by your qualified healthcare professional.
(訳:1日に1カプセルを食中[食後]に飲むか、かかりつけ医の指示に従ってください)
【例 2】
Take 2 capsules 1 to 2 times daily as needed.
(訳:必要に応じて[いつでも良い]、毎日2カプセルを1〜2回を飲んでください)
【例 3】
Take 1 capsule daily with a meal. Do not take this product on an empty stomach.
(訳:毎日1カプセルを食中[食後]に飲んでください。決して空腹時に飲まないでください)
例1はビタミン系をはじめとして、幅広いサプリメントで目にする構文です。空腹時でデメリットがある可能性があるものに、記載されています。
例2は漢方やハーブ系のサプリに記載されていることが多いです。空腹時に飲んでも、デメリットが少ないことを示しています。
例3は空腹時に飲むと、強い副作用をもたらす可能性があるものです。例の構文はアメリカ大手サプリメーカーNow社の、EGCG(エピガロカテキンガレート)というサプリのものです。おそらく、EGCGの空腹時摂取で、肝障害を引き起こす可能性が指摘されているからでしょう。
※2016年5月時点の情報です