オメガ3脂肪酸(DHA・EPA等)はニューロン(脳神経細胞)の膜をしなやかにして、脳ネットワークの情報伝達をスムーズにする効果があります。数々のメディアでもオメガ3脂肪酸について取り上げられていますが、その効果を改めてご紹介します。
脳のシナプスを若々しく保つ「オメガ3脂肪酸」の力
オメガ3脂肪酸の脳に対する主な効果
- 脳神経細胞膜をしなやかにして、脳内の情報伝達を円滑にする(思考力アップ)
- 集中力・記憶力(特に即時記憶)の改善
- 脳細胞が硬くなる事を防ぐ(脳の老化防止)
- うつ病の予防や改善
- 認知症のリスクを低減する
「魚を食べると頭が良くなる」とは昔から言われてきていますが、オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)と脳に対する研究でも上記のように多くの有効な結果が出ています。それもそのはずで、脳を構成するリン脂質にDHAが多く存在しており、EPAも血液中に存在して脳機能に影響しているからです。
重要なことはオメガ3脂肪酸は体内では作られず、食物やサプリメントから摂取するしかないということです。魚やくるみ、最近話題のチアシードなどに多く含まれていますが、それらをあまり食べない人はサプリメントで補いましょう。
また脳機能だけでなくオメガ3脂肪酸にはコレステロール値、中性脂肪、血圧を正常化して、心臓病、がん、脳卒中や生活習慣病などを防ぐ効果も期待できます。特に記憶を司る海馬中のDHA・EPAは、年齢が高くなるほどみるみる減っていきます。30歳台後半から意識して摂取していくようにしましょう。
オメガ3脂肪酸のサプリ的 ☆重要度☆
オメガ3脂肪酸は脳神経細胞膜をしなやかにすることで、神経伝達をスムーズにします。しかし、欠点として効果が体感できるまでに長期間かかるのと、それ故に効果が実感しにくいということがあります。着実に脳・体・血管等に作用していますので、根気強く摂取し続けるようにして下さい。
また、オメガ3脂肪酸とイチョウ葉・バコパなどの血流アップ系のサプリ、そしてホスファチジルセリンは互いに相乗効果があるとされています。詳細な研究データなどは見つからなかったのですが、互いに脳のリン脂質と血管に影響する成分ですので、互いに影響しあっても不思議ではありません。
オメガ3脂肪酸は血管や体の健康にも大きく関係していますので、脳活性化のためではなく、ベースサプリとして取り入れてもいいかもしれませんね。
オメガ3脂肪酸 サプリメント選びのポイント
オメガ3脂肪酸は国内外の様々なサプリメーカーで販売されています。オメガ3脂肪酸は酸化しやすい成分ですので、酸化を防ぐビタミンEが配合されているものを必ず選びましょう。そして、品質的に信頼できるメーカーの製品を選ぶことを忘れ無いようにしてください。
そして、オメガ3脂肪酸中のDHAとEPAの配合バランスは、「DHA:EPA = 1:2」が理想とされています。できれば、この配合率のものを買いたいですね。
イチョウ葉などの他の有効成分も併せて配合されているものもありますので、「一緒にとった方が楽だから」という人はそちらを選択しても良いかもしれません。また、赤ちゃんのために摂りたいという妊婦さんにも、「お母さん用」という専用のサプリメントが販売されていますので、そちらを購入しましょう。
海外のものは基本的に含有量が多く、値段が安くて良いのですが、注意点としてカプセルの大きさが大きいという欠点があります。飲み込む力が弱い女性の方などは、注文時に注意するようにしてください。
Jarrow Formulas EPA-DHA バランス