近年、日本人の魚の消費量が大きく減少し、ついに肉類の消費量と逆転してしまいました。しかし、魚はDHA・EPAを含む「オメガ3脂肪酸」など脳に良い栄養を多く含みます。さらに、脳の「灰白質」を増やす研究結果も出ているので、ご紹介します。
魚はやっぱり脳に良い!! 最新の研究結果
ココロとカラダの教科書 | welq ※ より引用
※welqは2017年3月22日に不適切記事(キュレーションサイト問題)により閉鎖しましたが、下記記事で引用されているのAJPM (American Journal of Preventive Medicine)の報告は正しいと確認できたのでそのまま載せています(下記リンクも参照)。
Just a moment...焼き魚を食べると脳内容が増える、「灰白質」に良い影響の研究結果
米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校メディカル・センター放射線科のラジ・サイラス氏らの研究グループが、予防医学の国際誌であるアメリカン・ジャーナル・オブ・プリベンティブ・メディシン誌2014年10月号で報告している。
(中略)
研究グループは、「心臓血管健康研究」と呼ばれる研究で対象となった健康な成人260人を対象として、魚を食べることと脳の構造の関連を調べた。米国国立がん研究所が作った「食物頻度アンケート」とMRIの情報も用いている。「ボクセル解析形態計測」と呼ばれる手法で計測し、「重回帰分析」と呼ばれる方法で解析を行った。結果として、焼き魚を毎週食べると、脳の側面の存在する「海馬」、脳の後頭部に存在する「楔前部」、脳の中心分に存在する「後帯状皮質」、目の後ろ側に存在する「眼窩前頭皮質」の灰白質の量が明確に増えていた。
- 海馬(記憶や空間学習能力に関係する)
- 楔前部(判断力に関係し、また幸福感を強く感じる人はこの部位が活発に活動している)
- 後帯状皮質(記憶・情動系に関する腹側前帯状皮質と強い結びつきがある)
- 眼窩前頭皮質(意思決定力や期待の感情に関係する部位の可能性がある)
(注)眼窩前頭皮質は脳の部位で研究が最も進んでおらず、働きも謎が多い
魚はアルツハイマー病のリスクを減少させる?
脳トレ・認知症予防の最新科学ニュースメディア | nounowより引用
nounow.jp - nounow リソースおよび情報nounow.jp は、あなたがお探しの情報の全ての最新かつ最適なソースです。一般トピックからここから検索できる内容は、nounow.jpが全てとなります。あなたがお探しの内容が見つかることを願っています!魚と脳のイイ関係
Journal of the American Medical Associationの2016年2月2日号に掲載された研究では、「魚に含まれる水銀は知能の低下を引き起こさない」また「人によっては魚を多く食べることでアルツハイマー病が防げるかもしれない」ことが示されています。
(中略)
また研究では 魚などシーフードを適度に摂取することにより、アルツハイマー病の遺伝的リスクを負う人の脳を守る効果があるかもしれないとしています。
(中略)
魚を週一回以上食べるとアルツハイマー病による脳損傷が少ないことが判明したのですが、これはAPOEε4という遺伝子をもつ人のみでAPOEε4をもたない人ではこの保護効果はみられなかったとのことです。
夕飯は刺身?焼き魚? それとも…
ニュースイッチ (日刊工業新聞)より引用
ツナ缶が記憶力に効く!マルハニチロ、記憶を支援する機能性食品3種発売 ニュースイッチ by 日刊工業新聞社マルハニチロは缶詰・瓶詰で初めて、記憶を支援する機能を盛り込んだ新商品3品を、7月1日に発売する。脳の機能性表示食品として、消費者庁に受理された。 商品は缶詰2品と瓶詰1品で、記憶を支援するドコサ...ツナ缶が記憶力に効く!マルハニチロ、記憶を支援する機能性食品3種発売
マルハニチロは缶詰・瓶詰で初めて、記憶を支援する機能を盛り込んだ新商品3品を、7月1日に発売する。脳の機能性表示食品として、消費者庁に受理された。
商品は缶詰2品と瓶詰1品で、記憶を支援するドコサヘキサエン酸(DHA)成分が多い。同社はDHAが魚由来成分である点を生かし、機能研究などに取り組んでいる。高齢化の進行で全国に認知症患者が増える中、缶詰類の差別化商品として売り込む。
商品は缶詰の「さば水煮M」「油そのままツナフレークMまぐろ油漬オリーブオイル仕立て」、瓶詰の「さけフレークM」。
昔から日本人の脳と体と心を支えてきた魚が食卓から消えつつあり、大変さみしく思います。共働き世帯、一人暮らし世帯の増加で調理に時間が取れないのと、若者の食の欧米化によって魚離れが進んでいることが要因ですが、いくつもの研究からも明らかなように魚の健康効果はとても大きいです。缶詰や鮭フレークでも良いので、魚をなるべく食べるように心がけていきましょう。